カーリースにおけるリセールバリューは、直接的には存在しませんが、関連する概念として「残価」が重要な役割を果たします。カーリース契約では、契約満了時に車両を返却することが前提となっており、その際の車両の価値を予測した残価が設定されます。この残価は、リース料金を算出する際に考慮されるため、実質的にはリセールバリューに影響を与える要素となります。
リース契約の種類
カーリースの契約には主に「クローズドエンド方式」と「オープンエンド方式」の2種類があります。クローズドエンド方式では、契約時に設定された残価が契約満了時まで変わらず、追加料金が発生することはありません。これに対してオープンエンド方式では、契約満了時に実際の査定額が残価を下回った場合、その差額を支払う必要があります。このため、オープンエンド方式では実際の市場価値（リセールバリュー）が影響を及ぼす可能性があります。
リセールバリューが高い車両
リセールバリューが高い車両は、一般的に人気車や需要の高いモデルであり、そのため残価も高く設定される傾向があります。例えば、トヨタ車やスズキのジムニーなどはリセールバリューが高く評価されています。これらの車両は、中古市場でも高い価格で取引されるため、カーリース契約においても有利な条件で残価が設定されることが期待できます。
契約満了後の選択肢
また、カーリース契約終了後には、車両を返却する以外にも選択肢があります。例えば、一部のカーリースプランでは契約満了時に車両を買い取ることも可能です。この場合、設定された残価を支払うことで車両を自分のものにすることができますが、この際には実際の市場価値と残価との関係が重要になります。
総じて言えることは、カーリース自体には直接的なリセールバリューは存在しないものの、残価という形で間接的に影響を受ける要素があるということです。したがって、カーリースを利用する際には、選ぶ車両や契約形態によってその後の経済的な影響が大きく変わることを理解しておく必要があります。